うつ病は15人に1人が経験する身近なものです。
だからこそ「安心感」を持ってほしいと思っています
<メンタルが不調な時の行動の例>
○活動量が減る
・楽しいことや、達成感が得られず、元気のもとがなくなってしまう
・「何もできていない」と自分を責めてしまう
○ぐずぐず主義
・先延ばしにする
・問題を避けて他のことにふける(インターネットetc…)
○周りにうまく助けを求められない
・その一方、気分がいいときには、思考、気分、行動はいいサイクルで回っていることが多い
<マイナスの気分の種類>
「怒り」 「悲しみ」 「恐れ」 「寂しさ」 「罪悪感」
の5種類について考えてみましょう。
あなたの気分は10段階でいうといくつですか?
0 : 全くない
2 : 少し
5 : 中くらい
8 : かなり
10: 最大
これらのマイナスの感情を感じている時、
脳の90%は似ている過去の出来事を思い出しています。
感情は事実ではなく捉え方によって生じています。
<メンタルが不調で不安感がある時の対処法>
事実 : 誰が計測しても同じ結果になる現実の出来事
(最終的に意見が一つになるもの)
捉え方 : どれくらいかという程度や善悪や良し悪し、好き嫌いの判定(意見が分かれるもの)
「事実」には正しいかどうか、本当かどうかがありますが、
「捉え方」にはそれはありません。
例)
西村先生は伊丹出身だ ← 事実
○○さんは人見知りだ ← 捉え方
○○さんは身長が175cmだ ← 捉え方
事実と捉え方を混同していると、
捉え方にも「正しい捉え方/間違った捉え方」があるように思ってしまいます。
捉え方には正しいも間違いもないので、
捉え方が合っている/合っていない、自信がある/自信がないという考え方は意味を成しません。
<安心感ワーク>
安心を感じるワーク 「安心を感じている時は?」
家にいるとき、お風呂に入っているときなど
安心を感じている体感覚を思い出す心理療法
①安心、安らぎ、リラックスなどを感じている時はどんな時ですか?
②その時に何を感じていますか?
③最後にその感覚をじっくり味わって下さい。
「何よりまし?」ワーク (仮に今どんな最悪な状態になっているよりは好ましいか)
同時並行のタイムラインがあると仮定して
今どんな状態になっているよりましかを考えることで
安心感を感じる心理療法
※「未来のどんな状態になるよりましか」と予測するのではありません。
例1)予定を忘れていた。失言をした。
→もっとひどい他人への迷惑(巨額の損失を与える、相手を怪我させる)」よりはまし。
例2)嘘をつかれた。待たされた。
→もっとひどい他人からの危害(暴力、悪評を広められるなど)よりはまし。
例3)足の小指をぶつけた。
→もっとひどい怪我(骨折、障害が残る損傷など)よりはまし。
「それは起きるとしても何は起きない?」ワーク
「不安、焦る、緊張、恐怖、不安定、落ち着かない、面倒くさい」と言う感情について
以下の順番で考えてみましょう。
①仕事、お金、健康、人間関係、パートナーシップなど、人生の分野をひとつ決めてください
②その分野について不安や焦りを感じることがあるとしたら何ですか?
③不安を10段階で表すといくつですか?
④具体的には、何が、どうなるかもしれないと考えていますか?
⑤それは起きるとしても何は起きないですか?
⑥そうですよね。○○は起きないですよね。
⑦では、今の不安を10段階で表すといくつですか?
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