情報の切り口として、どうしても症状ありきで進んでしまいます。
しかし同じ症状でも、治る人と治らない人がいます。

【それはナゼでしょうか?】

症状は体が故障したことで起こっている結果です。
ですから、症状を治すのではなく、身体を治さなければなりません。
(症状<身体)

しかし、症状を無視してはいけません。症状は体の状態によって変化します。
痛みがそこまで酷くなくても、体の状態が悪ければ時間とともに酷い症状に変化し、いつまで経っても治らない体になってしまいます。
逆に症状は酷くても、体の状態が悪くない人は、スカッと良くなったりします。

だから僕は症状の強弱ではなく、体の状態を良くしてほしいです。

皆さんは病気になったら、「その原因を見つけて取り除かなければ改善できない」と考えていないでしょうか?

悪い所を除こうとすれば、それは他の場所へ影響します。都合よくその場所だけが良くなるということはありません。

まず「健康診断」について考えてみましょう。
病気には原因不明という症状がめちゃくちゃあります。
検査結果は全く異常がないのに、体調が悪いという人がいたりします。
検査結果に少し異常があっても、健康に自信がある人は、検査結果で健康が決まるものではないと考えています。

パラリンピックの選手は、身体的な不自由があっても自分は「健康」だと思っています。
逆に杖や乳母車を使わなくても、疲れやだるさを感じて「自分は健康ではない」と思っている人もいるでしょう。

健康の定義は人によって違います。
自分が今どんな風に生きているかによって、健康が定義されると感じています。
つまりどんな境遇でも、自分のしたいことができていれば健康であり、客観的(見た目)な「健康」という状態があって、それに合わせれば元気で幸せな生活を送れるわけではありません。
その人の生きざま(信条)を重ね合わせながら、その人なりの健康を作り出す必要があります。

病気の原因は一つではなく、単純なものではなく、いくつもの原因が複合していることが多いです。

【健康のポイントを貯めよう】

食事も、睡眠も、本来はどの診療科であっても検討項目に入れなくてはならない大事なポイントです!!

「人を自然の中の生き物として総合的にとらえる」という視点を持っていれば、自然と食事や睡眠に意識が向かうはずですが、皆さん、「その程度のことで病気が治るはずはない」とどこかで思っていないでしょうか。

生まれつきの体質(遺伝要因)に日常生活(環境要因)の乱れが加わることで、徐々に未病が発病に変わっていきます。

◎環境要因・・・食生活、睡眠、運動、ストレスなど。
        個人因子が関わる要因。
◎遺伝要因・・・生まれながらに受け継いだ要因。

例えると、ヤンキー学校に入った人が、周りがタバコを吸っていたり素行が乱れてきて、環境に引っ張られて不良になっていくということです。

個人でコントロールできる環境要因が病気を防ぎ、体調管理をスムーズにするカギであることがわかると思います。

逆に言えば、生活を整えることで薬は効くようになるということです。
病態を切除したり、抑えたりする「対病療法」が中心に行われています。
残念ながら、環境要因という私たちの生活に関わる核の部分に、その多様さゆえに医療機関が十分アプローチできない状況なのです。

不摂生などで個人的な因子が幅を利かせてしまうと病気にかかりやすく、いくら信頼できるエビデンスがあっても、薬は効かなくなってしまいます。

逆に日々の過ごし方=環境要因を整えたら、薬を使わなくても症状が改善される可能性が高まります。

実際に治療で環境要因を改善していると、何が治ったかは人によって違います。

「治った理由が分からない」のが治療です。

【絶妙なバランスをいかに保つか】

生きるということは、「バランス」によって成り立っています。

このバランスが崩れることで体調不良になったり、病気が発生したりするわけですが、そもそもバランスとは何でしょうか?

馬の鞍をイメージしてください。
この馬の背に沿った方向を縦軸とした場合、両端が上向きに反っていますから、安定している乗る場所が最も低く狭いことが分かります。
同じ場所を横軸で見ると、そこが最も高い場所になっています。

この自然界では、ある方向で見れば極大値なのに、別の方向で見れば極小値となるような微妙なバランスの中で安定が保たれていることが少なくありません。

馬の鞍で言えば、そうした安定点から少しでもずれると乗り心地が悪くなり、下手をすると落ちてしまうこともあるわけです。
しかも、馬が走り出したらこの微妙な安定点を維持しながら、目的地に向かって人馬一体で進んでいかなくてはなりません。

私たちはとかく安定を求めがちですが、それは不安定と隣り合わせで存在しています。
細かく安定を求めようと制御すると、新たな不安定が生まれます。
その良い例が投薬による治療でしょう。

そうやってたえず安定を求めるのではなく、「不安定な平衡状態」のまま生体のバランスが保てます。

心臓の動き、腸の動き、ホルモンの分泌なども、こうしたやや不安定な安定の中でアンバランスなベストバランスで調節されているのです。

日々の体調は、馬の鞍に乗った状態と重なり合います。

それは絶対的に安定した状態ではありませんが、絶妙なバランスを取るコツをつかむと、大病せず、日常の中で心地よさが感じられるようになっていきます。

環境要因(食生活、睡眠、運動、ストレス)を見直して身体の状態を良くしていきましょう。
そして身体を、「馬が合う」「気が合う」状態にしていきましょう!

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