疲労とは、体というより脳から生じる現象だと
僕は考えています。
疲労とは、「筋肉と神経の使い過ぎや不具合の状態」です。
つまり、筋肉だけではなく「神経の疲れ」が大事!!
筋肉の疲れ < 神経の疲れ
一般的に緊張感がある現代社会では…
「筋肉の疲れ」をイメージするかと思いますが、
実際日本人は世界一座っている時間が長い(8時間以上)、
デスクワーカーです。
そのため筋肉は固定されているので、
神経の疲れが原因の場合が多いです。
中枢神経は、手足を動かす際の「指示出し役」です。
「手や足を動かす」というのは、
骨、筋、腱が勝手に動いてるんじゃなくて
脳と脊髄にある中枢神経と
手足にある末梢神経のチームプレーで成り立っています!!
体が歪んでいると、
脳からの指令が体の部位にうまく伝わらない状態なので、
体が思うように動かない状態になります。
「なんか体がダルイ、思いなぁ・・・」
「動くのめんどくさいなあ・・・」
「なんか疲れるなあ・・・ ボーっとするなあ・・・」
中枢神経の疲れが、末梢神経に影響しています。
【「脳と体の不一致」を正す】
元々筋肉や関節には、「プロプリオセプター」という組織があります。
(難しい名前なんで無視してください)
この組織は、今、関節や筋肉がどんな位置で、
どんな速度で動いているかという情報を
脳(中枢神経)にフィードバックする働きを持つセンサーです。
このセンサーが皆さんにあります!!
<例えると>
現場の社員(体の各パーツ) と
社長(中枢神経) が一致していると…
「疲れない」「パフォーマンスが良い」状態です!!
逆に言うと、
いくら社長が「肩の力を抜け」と命令しても、
現場の関節が「すみません、今は肩の力が抜けません」という反応だと
ちぐはぐな動きになりますよね。
それを他の現場がカバーしようとして無理な動きになり、
その結果、歪み、疲れ、疲労感を助長し、痛みを助長してしまいます…
一流のアスリートほど、
「社長」の命令と「現場」の状況が一致しています。
体という「現場」までの連絡経路が正しい状態になっていれば、
脳(中枢神経)という「社長」からの「肩を抜け」という命令を
「現場」は正確に聞いて、狂いなく迅速に実行できるです。
また、疲れない体には「呼吸」が大事です。
人は1日に3万回呼吸しているそうです。
無意識に行っていますが、相当の回数ですよね。
スタンフォード大学では、疲労を取る世界一の大学です。
この大学、リオ五輪ではアメリカが獲得した
121個のメダルのうち27個を獲得しました!
ちなみに日本は41個です。
凄いですよね!
その研究は、僕も最近実践している「腹圧呼吸(IAP)」です!!
腹式呼吸とは真逆です。
腹式呼吸は 吸って お腹を膨らませ
吐いて お腹をへこませる
腹圧呼吸は 吸って お腹を膨らませ
吐いて お腹を膨らませる
人は皆、赤ちゃんの時は「お腹の圧力を保ったまま呼吸」をしていました。
腹圧呼吸をすることで体は徐々に安定し始め、
首がすわり、
寝返りをするようになり、
やがて赤ちゃんは立てるようになります。
腹圧が高まることで、体の中心(体感と脊柱)が安定する→
→正しい姿勢→中枢神経→手足がスムーズになる→無理な動きが無くなる→
→パフォーマンスが上がる→疲れやケガが防げる!
腹圧呼吸法 ⇒ 習慣化させる予防法 です!!
もう疲れてるねん っていう人は?
じっと座って休憩していると… → 神経が疲れる
なので、 睡眠の質を上げる!(7時間以上)
→就寝の90分前までに入浴を終える
20分軽く歩いて有酸素運動をする!
→体の歪みをとる、疲労物質を流してくれる!
動的回復法(動いて回復する) がおススメです。
ちなみに当院の調整法も
手足の左右差を見つけ、呼吸に合わせて技をかけ
↓
軽く動かして学習する
↓
動的回復法です
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