秋頃の季節の変わり目には、小児ぜんそくが現れてきます。
ぜんそくを改善するには、アトピー性皮膚炎と同様に皮膚や粘膜の強化が最も重要です。
ぜんそくの原因は大きく3つに分けられます。
①食べ物によるアレルゲンの侵入
②ダニやハウスダスト
③ウイルスや細菌による感染
様々な要因があり、人それぞれどの成分に反応しているのか分からないため、治療の見立てが難しいです。
でも免疫の最前線で活躍する、健康で丈夫な皮膚や粘膜を作ることは必要です。
ここで必要な栄養素は、まず第1にビタミンAです。
皮膚や体内にある気管や消化管などの上皮細胞において粘膜のバリアを作るという、重要な役割を担います。
アレルギーに対抗するには、細胞の正常な分裂を促す亜鉛の摂取も重要です。
もちろん、皮膚や粘膜の材料となるタンパク質も必須です。
ビタミンA・・・皮膚や粘膜を健康にする
⇒鶏、豚レバー、うなぎ、銀だら、にんじん、みかん
タンパク質・・・皮膚や粘膜を作る
⇒鰹、うなぎ、いわし、豚もも肉、大豆、チーズ、卵
こうした栄養補給の影響が効果的に現れるのは、その前に鉄欠乏していないことが大前提です。
鉄は私たちの身体を守るバリア機能であり、皮膚や口から食道、胃、多様な臓器、肛門に至る粘膜の材料として使われます。
もし鉄欠乏があれば、皮膚や粘膜は弱い状態に陥ることになるので、私たちの身体のセキュリティ(安全)を守るためには必須です。
また気管支拡張作用のあるマグネシウムは、臨床の場でもぜんそく発作時に投与する栄養素です。
マグネシウム・・・気管支を拡張する
⇒アーモンド、あおさ、わかめ、きな粉、豆腐(にがり使用)
秋口は朝晩が冷え込みますので、栄養面からも体をサポートしてくださいね。
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