夏は、気づかない間に体を冷やしている場合が多いので、冷やしすぎを
防ぐエアコン対策や服装に加えて、食事の見直しも必要です。

冬場に限らず、夏場でも手足の冷えからくるむくみ対策として食品が有効です。
冷えを改善するには、自律神経の乱れを整えると同時に、冷え性改善効果のある
食材を摂ることでむくみの予防にもなります。

そのためには、まず血行をよくする食材として「カカオ」があります。
チョコレートやココアに含まれるカカオには、血管拡張作用があるポリフェノールと
テオブロミンという成分が入っています。
チョコレートはミルクチョコだと糖分が多いので、なるべく72%以上のカカオのものを
選びましょう。

ココアは、ホットで飲むことにより、体を温め、お茶やコーヒーに比べてその効果が
持続するそうです。

次に「タマネギ」を摂りましょう。
タマネギには、辛味成分であるアリシンが含まれていて、血流改善効果がある成分に
変わります。
この成分は、水に溶けやすいので、玉ねぎの茹で汁をスープにしたりするともれなく
摂取できます。

また、ケルセチンには抗酸化力があり、血管拡張を促してくれます。

身体を温める食材として最も効果的といわれる食材が「ショウガ」。
ショウガを継続的に食べることで、体温上昇の変化がみられることが報告されています。

ショウガにはショウガオールとジンゲロールのふたつの身体を温める成分があり、
特にショウガオールはしょうがを加熱した際に摂れる成分です。
を刺激し、お腹で熱をつくり出す働きがあり、体の深部から全身を温めることができます。

ジンゲロールのほうは、ショウガを非加熱の状態で摂れる成分で、身体の深部で
つくられた熱を末端の手・足に運ぶ役割を持っていますので、手足の冷え対策には
抜群の効果を発揮します。
冷凍にして細かくするとさらに効果的です。

その他としては、「唐辛子」をたくさん食べることでカプサイシンの作用で発汗効果が期待できます。
脳神経に作用して体を温めるホルモンを分泌してくれます。
一時的に体温を上げるだけでなく、血流を改善して代謝を促進する働きもあるので、
根本的な冷え対策につながる優れものです。

もちろんスタミナ食としても有効な「ニンニク」も身体を温める食材として欠かせません。

ところで、夏場の野菜で特に身体を冷やす食材として有名な きゅうり、トマト、なす、
大根などを摂りすぎると体の冷えを誘発するので気をつけましょう。

実になるみのより、根っこのもの。

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