柔道整復師と鍼灸師の資格を取得してます
スタイル新伊丹治療院の西村です。

右利きが多いのはなぜか?
人間は、大多数の人が右利きです。

右利きの方は通常利き足も右で、左足は軸足になっています。

したがって積極的に体を使う時、たとえば重い物を押したり持ち上げたり、走ったり、
野球やゴルフなどでボールを打ったりする時に、利き足である右足の親指に力が入ります。

また、短距離走やアイススケートなどもみな左回りです。

逆回りだと、いいタイムは出ないでしょう。

その理由は、右利きの場合、体の使い方の特徴として、前後に重心を移動させる習性があり、
軸足の左はその力を外側と内側に分散させ、受け止める習性があるからです。

したがって右足を使いすぎると、右足の親指に力が入って、骨盤が緊張し、縮んで下垂し、腰椎4番、5番の右2側、3側が硬直して、腰痛になったり、さまざまな異常を引き起こしたりします。

また左足は、動作の主体が内方向か外方向かであり、力が内側に強くかかれば骨盤は閉じ、外側に強くかかれば骨盤は開く傾向になります。

これを骨盤の開閉運動といい、左半身はすべて、この開閉運動の影響を強く受けています。

また右側の骨盤は、右足底の前後にかかる力によって上下し、右半身はその影響を強く受け、右の骨盤を上げれば、それに関連した脊椎がすべて整うようになっています。

骨盤の調整にあたっては、骨盤の左右では働きが大きく異なることを前提として頭に入れておくことが大切です。

右の骨盤は上方に上げ、左の骨盤は開閉運動を整えることがベースになっています。

左側の骨盤は自律神経でいうと交感神経、内臓でいうと循環器系、生殖器系、泌尿器系、大脳系と深く関係しています。また左側の骨盤は、血行でいうと動脈、排出・吸収でいうと排出と深く関係しています。

右側は、自律神経でいうと副交換神経、内臓でいうと消化器系、呼吸器系、副腎系と深く関係しています。右側は血行でいうと静脈、排出・吸収でいうと吸収と深く関係しています。

人間は本来、自律神経や内臓、脳の働きから見て、左足は内外に、右足は前後に使うようにできているのです。

人間の手足の運動を自律神経の働きという側面から見ると右の手足を利き手、利き足(主)として使い、左の手足を軸手、軸足(副)として使う方が身体にとって合理的なのです。

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