柔道整復師と鍼灸師の資格を取得してます
スタイル新伊丹治療院の西村です。
丹田の感覚をしっかり掴むには時間がかかりますが、
実は丹田を意識するだけなら、そんなに難しくありません。
しかし、そのあとに身体を動かしたり何かに目を向けるだけで、
意識は簡単にそちらに移ってしまいます。
要するに、難しいのは意識することではなく、
意識を特定の場所に置き続けることなんです。
そこで今回は、
手の感覚を使って丹田の意識を強化する方法について解説していきます。
なぜ、手なのでしょうか。
日常生活で、座っていたとしても手は動かします。
人間の手というのは、身体の中でも特に感覚が鋭い場所です。
そして、手足でバランスを保っています。
調子が悪い時は、手足がバラバラで身体に負荷と抵抗がかかり、歪んでしまうのです。
例えば、左手にペットボトル、右手には陶器のコップを持ったつもりにすると、
両手の感覚は違いを感じます。
【ここで、一つ実験をしてみましょう】
目の前に立っている人の肩に片手で触れてみます。
この時の身体をよく観察してみると、
わずかですが手を伸ばした側に姿勢が傾いているのが分かると思います。
では今度は両手にテニスボールを持ってみます。
テニスボールを持っているという感覚を保ったまま、
先ほどと同じように目の前の人の肩に触れてみましょう。
今度は先ほどと違って、
身体が手を伸ばした側に傾かずに、
姿勢はまっすぐ安定したまま肩に触れることができたと思います。
片手だけに意識を向けた場合はどうしても身体が手の方に引っ張られやすくなりますが、
両手に意識があると、その意識に挟まれた身体は自然と真ん中でバランスを取ってくれます。
左手に重たい荷物を持っていると身体は荷物のほうに傾きますが、
この時に何も持っていなくても右手を意識するだけで、
身体が中心に戻って姿勢が安定します。
もし何も持っていない手に意識を持っていくのが難しければ、
ハンカチでも何でも良いから手で何かに触れてみてください。
他にもデスクワークでマウスを長時間使用していると肩コリがあります。
どうしても姿勢は片側に傾いて疲れやすくなります。
この時に反対側の手もマウスなど何かに触れながら作業すると姿勢が安定します。
姿勢の安定には両手を意識することがとても大事です。
肩こり、腰痛、膝痛、メンタル etc…
これらの慢性症状で悩んでいる人は多いです。
そこを掘っても宝はありません。
だからこそ、当院では手足の左右差を揃えています。
痛みは「結果」であり、痛みをとることが目的になり、手段になっています。
身体を真ん中に矯正しても、手足の左右差がバラバラだと機能性が落ちるのです。
「丹田」も難しいものになります。
今年も残り10日程。
まっすぐ立てる状態にして、手足の左右差を揃えましょう。
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