柔道整復師と鍼灸師の資格を取得してます
スタイル新伊丹治療院の西村です。
「最近何だか昔と歩き方が昔と違う」
「歩くと痛い」
「歩き方がおかしいと言われる」
簡単にまとめるのは難しいのですが臨床例から割合の多いものをまとめてみます。
①O脚が進行し、がに股になる、膝と膝が離れてしまう。
下を見て歩くようになった。歩くスピードが遅くなった。
歩くと疲れる。
長く歩けなくなった。
これらが一番多いと思いますが、この原因としては
筋力低下や生活習慣が引き金となり起こる、
筋肉の低下と強弱のアンバランスが根っこにあり、
総じて『姿勢の悪化による歩きの変化』と言えます。
こうした状態で歩くことにより、その状態がどんどん進んでしまうのです。
②痛みをかばうために・・股関節痛、膝痛、腰痛、足首痛、オスグッド、
腸脛靭帯炎、外反母趾、巻爪、タコ、ウオノメ等
脚・足の痛みが有る場合は痛くないようにかばう
ために歩き方が変化します。
③神経の麻痺が有るために・・小児マヒ・脳梗塞の後遺症、事故による神経の損傷。
④関節の可動域の低下のため・・変形性股関節症、変形性膝関節症等により
関節が動ける範囲が狭くなっている
⑤心因性・・階段から落ちたことがある、ひどい捻挫をしたなど
過去の恐怖から歩く=痛い=恐怖になってしまっている
⑥病院で検査をしたが原因が分からない
おおよそこの6パターンがほとんどではないかと思います。
①に関しては、筋肉のアンバランスや筋力低下が原因で姿勢そのものが
変わってきている状態ですから、
脚の筋肉のバランスを回復させると同時に股関節による左右対称性が最も有効で、
この後の②~⑥もこの①が原因になっていることがほとんどだと思います。
姿勢を元の状態に戻すことによって解決しましょう。
②に関しては、例えばオスグッドならO脚をなおす。
ウオノメ、タコは原因である足圧の偏りを左右対称性にして痛みを原因から
無くせば歩きは良くなりますから、
①と同様の解決法になります。
③の場合は体の歪みを取り除き、
筋肉の拘縮による神経圧迫があればそれを取り除きます。
どのケースでも同様ですが麻痺が有る方は特に出来る範囲で偏りを
左右対称性にする為の歩き方を実践していただく必要が有ります。
④の骨に変形が有るような場合は、それが起こった原因である骨の位置異常を正し、
少なくとも変形がそれ以上進むのを止めなくてはいけませんから
左右対称性の施術と体操に一生懸命取り組んでいただく必要が有ります。
⑤心身不可分という様に心の問題は肉体と関係が深いので
体を整える事により、
そうした問題が解消することもありますが、
一番は正しい歩き方を学び、自信を持っていただくことだと思います。
⑥「原因不明と病院で診断された」そういう方々の多くには股関節のトラブルが
隠れていることが本当に多いのです。
股関節の周りの筋肉はとても強いのでバランスが悪くなると、
体はどんどん歪んでしまいます。
実際にあった例ですと、太ももと脛のねじれが凄まじく、
筋肉が引っ張られて緊張して関節が動かなくなっていた為に
1歩が10㎝も出なくなっていた方。
歩いていると骨盤がグルンと回ってしまうという方は、足首の骨折が直接の原因で
太もも周りの筋肉のバランスが極端な状態になっていました。
どちらの方も股関節の施術で改善しました。
歩きは人間の動作の基本ですが、正しくない歩き方は正しくない筋肉の状態の筋トレで
あることを認識してなるべく早く左右対称性に取り組んでください。
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