柔道整復師と鍼灸師の資格を取得してます
スタイル新伊丹治療院の西村です。
オフィスで「頭が痛いなぁ」とつぶやいたら、
隣の席の人がサッと鎮痛剤を差し出してくれる。
「大丈夫?これ飲む?」
「ありがとう、助かります〜」
気づけば、職場には“鎮痛剤仲間”がいて、
手持ちの痛み止めが切れたときは、飴ちゃんみたいに薬を分け合うのが当たり前になっている。
痛み止めは便利だし、その場はしのげる。
でもふと考える。
「この薬って、どうやって痛みを止めてるんだろう?」
「なんで、乱用したらまずいんだっけ?」
「どれくらいが乱用?」
痛みの正体は「神経」だけじゃない
多くの人は「痛みは神経が感じている」と思っている。
もちろんそれも正しいのだけれど、
例えば
膝を擦りむいたとき。
膝の細胞の一部が壊れ、そこからさまざまな物質が飛び出します。
脳が「痛い!」と感じる。
つまり──痛みは神経と脳だけの問題じゃない。
細胞から放たれた“化学物質”がスイッチを押して起きている現象なのだ。
代表的な発痛物質
「発痛物質」といっても、一種類じゃない。
ブラジキニン … 強力な発痛物質。炎症や損傷で発生し、神経を直接刺激する。
ヒスタミン … アレルギー反応でも有名。かゆみや腫れとともに痛みを引き起こす。
セロトニン … “幸せホルモン”のイメージが強いけれど、血小板から出て痛みにも関わる。
プロスタグランジン … 痛みを増幅する役者。ここをブロックするのが鎮痛剤(NSAIDs)
サブスタンスP … 痛み信号をさらに強くするペプチド。
ATP … 壊れた細胞から飛び出して神経を刺激する。
痛みオールスターズだ。
神経だけでは痛みはない。発痛物質という起爆剤が発火して、神経という導火線に火がつくから痛みが生まれる。
鎮痛剤(NSAIDs)は何をしているのか
では、私たちが日常的に手にしているロキソニンやバファリンはどう効いているのか。
彼らは「プロスタグランジン」という発痛物質の産生を抑えている。
プロスタグランジンは、痛みの増幅装置みたいなもの。
これが減れば痛みは弱まる。
ただし、副作用もある。
プロスタグランジンには「胃や腎臓を守る働き」もあるからだ。
そのため乱用すれば胃を荒らしたり、腎臓に負担がかかってしまう。
つまり鎮痛剤は、
「痛みの信号を弱める」けれど「原因そのものを消しているわけではない」。
あるクライアントさんの話
「痛み止めは、月に二箱くらい。薬局寄ったら、かならず買う」
そう話してくれた新規のクライアントさんがいました。
痛み止めは“必要なときに買って飲む”もの。
でもその方にとっては、それが日常。
しかも職場の同僚もみんな同じくらいのペースで薬を飲んでいて、
「自分はまだマシな方」だったというのですから、
月に二箱ですよ?
一箱30錠として、毎日1〜2回は飲んでいた計算になります。
医学的にいえば、とっくに“乱用”に入ってしまう頻度です。
一般的に鎮痛薬(特にNSAIDsやアセトアミノフェン)は
✓ 1週間に10日以上の使用が続く
✓ 3か月以上、ほぼ毎日飲んでいる
このあたりになると「薬物乱用頭痛(MOH:Medication Overuse Headache)」と診断される可能性があります。
(国際頭痛分類の基準も「月に10日以上の服用が3か月以上」などがあります)
今ではその方、たまに買い足す程度に減りました。
「薬が減った分、気持ちまで軽くなった」と笑顔で話してくださったのが印象的です。
痛みはただの敵ではなく、
体が「助けて」と発しているサインだ。
その声にどう応えるかを知っているだけで、
私たちの選択肢はぐっと広がっていく。
「薬に頼らない体づくりをしてみたい」
そう思ったときが、一歩を踏み出すチャンスです。
“痛みの元”を流す体験をしてみませんか?
当院ではまっすぐ立てる状態にすることにより
傷みなく気持ちよく過ごせるかもしれませんね。































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