柔道整復師と鍼灸師の資格を取得してます
スタイル新伊丹治療院の西村です。
当院に来ていただくクライアントさんでも、公園で一生懸命ウォーキングをしている方でも
加齢により特徴的なある共通する歩き方になってくることが非常に多いです。
そのベースになっているのがO脚です。
人間は2足直立によって進化したと言われてますが、肉体的には本当にこれが完成形なのかな?と疑いたくなるぐらい、
気を付けて生活しないとバランスが簡単に悪くなり、姿勢が崩れます。
もちろん、お年を召してもいい姿勢の方はいらっしゃいますが良い姿勢の方と悪い姿勢の方の比率を見れば
比較的に悪い姿勢の方が多いと思います。
これは、多分に生活が便利になり過ぎた事による筋力低下や姿勢に対する
理解が乏しいことが原因であると私は考えています。
そして、その姿勢から歩き方にも多大な影響が出るわけですが、その一つに視線の問題が有ります。
じつに多くの方の『視線が下を向いているのです』
O脚をベースに猫背になり視線が下がってしまっているわけです。
もしかすると、これはには国民性もプラスされているのかもしれません。
シャイな日本人は人と視線を合わせるのを避けるために、下を向くのが習慣になっている方もいらっしゃるかもしれませんし、
もしかすると自己肯定感が日本人は低いと言われていますから、そうした自信のなさが視線に影響することがあるのかも?
考えすぎですかね?
ただ、視線は歩きにおいて非常に重要な要因です。
太極拳でも視線の事を眼神(がんしん)と呼び、太極拳で使う6つの力の一つであると習いましたが、目線と重心は一致するというのが基本です。
それだけ視線と体の状態と言うのは連動しているという事です。
では、視線が下がることで体にどういう変化が起きるかを説明いたします。
1、視線が下がる
2、頭が前に出る
3、背骨が丸まる
4、骨盤が後傾する
5、骨盤にロックが掛かり、骨盤自体が動かなくなる
6、4により、太ももの外の筋肉しか使えなくなりることにより猫背が進む
4により、太ももの前面の筋肉が引っ張られて緊張することにより脚が上がらなくなる
4により、太ももの裏側の筋肉が緊張して膝が伸びなくなる
上記2点により膝が痛んだり、動きが悪くなる
4により、重心が後方に掛かり過ぎて歩くのが疲れるようになる。また、これが進むと体を前に倒して歩くようになりそれによりふくらはぎに負担を多くかけるようになる
ですから、ウォーキングにおいて一つだけ注意するべきポイントはと問われたら「目線を上げること」と答えます。
もちろん骨盤を動かすなど重要なポイントは他にもありますが、
それらは少しトレーニングが必要になりますので次の課題にしていただき、まず視線を上げてください。
5メートルぐらい先でいいので地面と視線を平行にして歩いてみてください。
階段や登り坂では特に視線が下がりやすいのですが、
視線が下がっていると脚を上に持ち上げる筋肉が使いにくくなるので脚がすごく疲れるんですよ。
安全確認したら、しっかりと視線を地面に平行に近づけてください。
歩ける=寝たきりにならない!!
元気で生活するためにも正しい歩き方を心掛けてくださいね。
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