柔道整復師と鍼灸師の資格を取得してます
スタイル新伊丹治療院の西村です。

僕は子どもの首の問題と首の痛み・不調にも専門的に向き合っております。

スマホ全盛時代。生まれた時からスマホがある環境に、
今の子供たちはいます(うちの子供もそうです)。

「姿勢が悪い」「下を向いてばかりでいる」もはや子供あるあるですよね。
でも、その原因となっているのは、必ずしもスマホだけじゃありません。

中学生はともかく、小学生の全員がスマホを持っている訳じゃない。

確かに「静かにして!」っていう時に親がスマホを渡して…みたいなことは起きているし、
それが長時間化する問題も避けられない。

けど、現状で小学生以下の首・姿勢問題のメインとなっているのは
「学習タブレット」そして「ゲーム機」もあるかもしれません。
ゲーム機は年々進化を遂げています。

そして、最近では進化したのは「機械」だけじゃない。
ゲーム機が進化するほど、首は退化するかもしれません

昔のゲームは、テレビの前に座ってコントローラーを握るものでした。

その時の姿勢としては「目線が正面」で、「首が中立」に近かったですよね。

ところが今の主流はどうでしょう。

手元の小さな画面を、長時間、前傾姿勢で覗き込む。
当然、首から肩にかけての負担は圧倒的に違います。

特に子供の首はまだ細く、骨格も筋力も未発達。
柔らかいので大人と違い長時間できます

その状態で「毎日2〜3時間、前傾姿勢固定」って、
大人がノートパソコンで仕事し続けるより過酷な状況かもしれません。

ゲームすることだけで子供たちは苦難を味わってるんですね、
とてもそんな風には見えないけど。
姿勢だけじゃなく、「神経」と「感覚」も変化している

ですが、首が前に出る姿勢は、単に筋肉が硬くなるだけではありません。

つまり、「首の歪み=感覚の歪み」。
子供たちは「まっすぐ立っているつもり」でも、
実際には顎が上がり、背中が丸まっていることが多いです…

これは、「身体が画面に最適化された姿勢」に再構築されている状態だと思っていいです。

ブルーライトが「視覚」と「脳」を緊張させる

もう一つ見逃せないのが、ブルーライトによる交感神経の亢進。

皆さんも「ブルーライトは良くない」とは知っていても、
具体的に何がどう悪いのか正確に把握していないと思います。

小さな画面を長時間見ることで、目の筋肉(毛様体筋)が常に収縮し、
「見る」だけで脳が緊張モードになる。

首の筋肉と目の筋肉は神経的に連動しているので、
目の緊張がそのまま「首のこわばり」につながる。

つまり、「首が硬い=目が疲れている」ということなんですね。
「ブルーライト=緊張の引き金」って覚えておきましょう。

それが、今はオンラインで、首を下げながら一人で話す時代です。

対面のリアルな表情のやり取りが減ることで、
首の動き・表情筋の使い方・呼吸の深さまで変わります。

「姿勢の悪化」は社会的接触の減少が引き金になっている側面もあるんです。

つまり、ゲーム機の進化は「身体の退化」を伴っている
技術は便利になったけど、身体の設計は進化していない。

むしろ、「人間が画面に合わせて変形している」時代。

ゲームも姿勢も「悪者」じゃない

課題は、「身体が追いついていない」ということ。

そこで親ができるのは、「使用時間を減らすこと」より、
「身体を取り戻す時間を増やすこと」。

・1日10分でもいいから体幹を動かす
・寝転がって目と首を休める
・たまには画面を見ずに「本物の空間」を見る

それだけでも、首のセンサーは再起動します。
技術が進んでも、身体はアナログのまま。

だからこそ、「首を通して環境を見る目」が大切です。
小さいうちの習慣が長年の姿勢を決定する。

だからこそ、親としては後悔の無いように、できることを家族全員で考えていきましょうね。

当院では手足の左右差を揃えると同時に
子どもから高齢者まで対応しています。

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